楽天市場等のネットショップ店長さん向けに、販売企画のご提案や商品ページの作成をしています。
14年前から進化を続けるeコマース
先日店長さんと、ショップ運営についての話をしました。
テーマは「これからのショップ運営について」。
ネットショップに携わって14年。今までに色んなムーブメントがありました。
14年前から今日まで進化し続けるネットショップの販売手法に販売促進。
私が店長時代に当時の楽天ECCから
「e コマースはまだ始まったばかりの商いなので教科書がありません。一緒に作っていきましょう!」
と言われたことを思い出します。
楽天市場は日本最大のECモールとして色んな挑戦をし、今でも進化を続けています。
市場を塗り替えた「デジタル版3種の神器」
一方、楽天市場以外の販売のしくみも沢山増えました。
「キャッシュレス決済」「SNS」「フリマアプリ」は、ビジネス界に彗星のごとく現れたデジタル版3種の神器だと思います。
デジタル版3種の神器
- キャッシュレス決済→カードや口座も必要なし!スマホでOK!
- SNS→あらゆる価値を独自性をもってプロモーション出来る!
- フリマアプリ→自由に売買できるマーケットの登場!
今まで企業しかできなかった販売&プロモーションを、この3つが登場したことで一般ユーザーでも簡単に出来るようになりました。
自分の作ったものを新しい価値観で世に出すことが出来てお小遣いも手に入る。
「あんなこといいなできたらいいな」が本当にできて、さらにお金もGETできるというこの状況に、多くの「商い素人さん」が参加し始めました。
孤高の存在「商い素人」さん
ここでの「商い素人さん」とは、どこの組織にも属していない「孤高の存在」であり、時に感覚だけで値下げすることも出来る人という意味です。
企業のように利益を出す必要がなく、暇つぶしもかねて商売(の真似ごと)が出来る彼らは、損得よりも「エンタメ性」を重視しているように思います。
先日、私の友人がフリマアプリで商品を販売してるのを見て、驚いて訊ねたことがあります。彼こそが「商い素人さん」です。
ある日の会話
私:「ねえ!これ仕入れ値いくら?包材と送料込みだと、赤字じゃない??」
友:「いいの!たのしいから!」
企業と「商い素人さん」の違い
ネットを介して誰もが物を売ることが出来る。
その場合「企業」と個人の「商い素人さん」」の差は一体なんなのでしょうか?
血のにじむような企業努力で達成した商品のコストダウン。
企業理念ありきの薄利多売も、「商い素人さん」である個人が戦場に現れては、どうにも歯が立ちません。
ポイント
もはや「価格勝負」は仕入れ力がありスケールメリットが出せる企業のものではなく、フリマアプリで思いもままに販売を続ける「商い素人さん」の伝家の宝刀になっているのかもしれません。
血を吐くような企業のコストダウンを、コストの概念が希薄な「商い素人さん」はいとも簡単にやってのけます。
平気で「売値の5割値引き」を要求してくるメルカリユーザーを見ると「物の価値とはなんなのか」と考えてしまいます。
「商い素人さん」に低価格戦線を制圧された今すべきこと
私が伝えたいことは、ネットショップでお店を構えるなら、どんな状況であれ「決して安売りをしてはいけない」ということ。
理由は「どれだけ得値で商品をだしても、商い素人さんはそれを上回る値引きをいとも簡単にしてくる」から。
この流れはこれからますます加速していくと思います。
コロナで悪化した景気も大きく影響してくるでしょう。
ネットショップへの新規参入もどんどん進む中、安売り市場は多くの「商い素人さん」が埋め尽くし、そこには終わりのない価格競争が利益のない火花を散らし続けるかもしれません。
まとめ
コロナで一気に加速するネットショップの出店ラッシュ。
沢山の戦略の中で、勝つべくして勝つ方向に舵をとっていくには、
「価値創造を続ける商いのプロとして低価格戦線に挑まず、オリジナリティを追求し続けていくこと」
だと思います。
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